Naked Music Clip

 
Feb.22 2014

その日は、監督の西田幸司さんとの初めてのお打ち合わせ。
 

事務所にお邪魔してすぐに、完成した曲を1, 2度流したとこから『これは水かな…』『白バックで花器とか…』　今思えば、あの時点で西田さんの頭には相当な完成形があったってことが分かる。そこから話は、kouの歌詞のバックグラウンドへ。現在、過去のあれこれを伝えていく
 

『そうか…　ってことはテーマはお葬式だ！』

 
その瞬間、月宵初のビデオクリップの制作が決定したのです。

 

Jun.10 2014

前日までの激しい雨で増水した河辺。そのおかげで、冒頭シーンの建物の映り込みがとても奇麗です。まずは黒衣装のYukaちゃんのロングショットから撮影スタート。

ロケハンした時からの時間の経過で、幾分地形が変わっていたりするも、順調に撮影は進みます。何箇所か場所を変えて撮ってから、スタジオへ移動。

ここで月宵メンバーは、初披露となる衣装に着替えます。この衣装こそ、Yukaちゃんが月宵の為にカスタムでデザインして仕上がったばかりの作品。そうなんです、Yukaちゃんはmodelでもあり、衣装デザイナーとして、特に邦楽ビジュアル方面のアーティストに作品を提供していらっしゃいます。

真っ白で天井の高い撮影スタジオに機材も搬入完了。ここでは演奏シーンの撮影と、コンセプトの核となる印象的なシーンの幾つか、そして水の波紋。ピリッと緊張感漂う撮影現場はこんな感じで。

夕方、予定を少し過ぎたあたりで、全撮影が終了。みんなクタクタながらも、渋谷のバルで軽く打ち上げをしておつかれさま。

そして…

 

Aug.22 2014

西田さんから『ほぼほぼ出来上がってまいりましたー』との連絡が。ここにくる迄に、凄まじい編集と調整時間を入れて頂いていて、その作品への情熱に最大級に感服致します。

 

昨年の冬に作ったこの「Naked」。生まれた時点ではまだメンバー二人のものでしかなかった。フランスJapanExpoのステージで最後の演奏が終わった瞬間の歓声で、あぁみんなのものとして受け入れてもらえたんだなと思った。そして今こんなリアルに目の前で、自分たちの曲の世界を感じられる事。「Naked」という曲がつなげた大きな輪が、そしてこの輪がここからもっと広がる様な、そんな気がしています。

 

監督の西田さんに作品についてのコメントを頂きました。
 

『日本には伝統的に水を生死の境と考える文化があります。三途の川などがそれを著していると思うのですが、その辺を考えました。過去の自分との決別であったり、大切な人への思いの決着であったり。そういった境目。

月宵のお二人が三途の川の川守であり、そこに自分の心の覚悟を決めに来る女性。

そして、そういった気持と向き合うための行為として、日本人の所作を取り入れました。自然、人、世界などと向き合う時の、お辞儀などの日本人特有の所作は敬意を払う意味もありますが、自分が何かと向き合うときの、気持ちの整理であるとも思っています。何かと向き合う時に、こういった所作を経ることで、心を整える。そして、新しい世界、もしくは自分に向き合っていく。

そんなことを考えてつくりました。』

 

月宵「Naked」　どうか一人でも多くの人に届きますように
 

TSUKIYOI 月宵 – “NAKED” | music clip

 
 

produce&performance: 月宵 TSUKIYOI
lyrics: 柿木原こう (Ko Kakinokihara)
music: フジキテツ (Tetsu Fujiki)

costume design&making(for Tsukiyoi), model: 有伽
hair&make up: 長谷川廣樹
cinematgraph: 岡部健二(nirnor inc.), 西田幸司(nirnor inc.), 安部享子
direction: 西田幸司(nirnor inc.)

costume design&making(for Tsukiyoi), model: Yuka
hair&make up: Hiroki Hasegawa
cinematgraph: Kenji Okabe(nirnor inc.), Koji Nishida(nirnor inc.), Kyoko Abe
direction: Koji Nishida(nirnor inc.)

nirnor inc.
http://nirnor.jp

Yuka
http://www.yuka-ouka.com

Hiroki Hasegawa
https://www.facebook.com/mua.hhasegawa